#11 「ラブ&ピースの人は、いかにして煙草を辞めたか。」ジョン・レノン

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝 第11話

ジョン・レノン(1940年〜1980年)
ビートルズの元リーダー

ビートルズのリーダーにして、オノ・ヨーコとの平和運動家としても知られるジョン・レノン。「ラブ&ピース」という言葉とともにジョンの笑顔や『イマジン』のメロディを思い出す人も多いはず。ビートルズで大成功を収め、解散後もソロでヒット曲を数多く送り出しました。一時期、音楽活動を休止していましたが、1980年に音楽活動を再開した矢先、ニューヨークの自宅アパート前でファンを名乗る男に射殺されてしまいました。

ジョン・レノンも他の偉人たちと同じように、非常識な逸話を 数多く持っています。そのひとつがオノ・ヨーコと別居していた時のお話。ヨーコはジョンの過剰な愛が疎ましくなったのか、ちょっと距離を置こうと別居を提案します。しかし、ずっと大スターでやってきたジョン。1人で暮らせるはずがありません。そこで、ハウスキーパー的な女性を1人、同居させたそうです。この女性がかいがいしく働いてくれる、ヨーコとは正反対のタイプの女性だったらしい。ヨーコと離れ寂しかったジョンはこの女性に惚れてしまいます。

どうやら、ヨーコのほうはその程度のことは織り込み済みだったらしく、しばらくは静観します。でも、ジョンが本気になりそうな絶妙なタイミングで連絡をいれたそうです。「ねえ、ジョン、ほら、以前言ってた禁煙の方法が見つかったのよ。そろそろ帰って来ない?」。なんとも、見事な誘い文句ではありませんか。ジョンも「そうか!禁煙方法が見つかったなら、そっちへ戻るよ」という具合で、元の鞘に収まったというお話。

みんなの愛と平和を考えていたかと思うと、同居していた女性の気持ちよりも自分とヨーコを最優先に考えてしまう。そんな身勝手で子どもじみた行動力があったジョンとヨーコだからこそ、みんなを虜にしたのかもしれませんね。

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