世界を動かした非常識人列伝 第28話
マイケル・ジョーダン (1963年〜)
神様と称される元アメリカのバスケットボール選手
マイケル・ジョーダンと言えば、NBAのシカゴ・ブルズ、ワシントン・ウィザーズで活躍した名選手。バスケットボールの神様と誰もが賞賛の声を惜しみませんでした。選手生活は15年、その間、得点王に10回、年間最多得点11回。この得点は平均すると30.12点でNBA歴代第1位、通算得点は32,292点で歴代第4位という堂々たるものです。この実力でマイケル・ジョーダンはシカゴ・ブルズを6度の優勝に導きました。
彼がここまでの活躍が出来た要因はその負けん気と、超がつくほどのポジティブ思考にあるのかもしれません。「失敗することには耐えられるけれど、挑戦しないことには耐えられない」「限界とはほとんど幻に過ぎない」「障害を前にしても立ち止まらない。どう乗り越えるかを見出すんだ」こんな名言を残したマイケル・ジョーダンですが、試合中にはその負けん気を表す数々のエピソードを残しています。
チームメイトだったロドニー・マックレイと練習試合をしたときには、別チームになったマックレイに「お前は負け犬だ。生まれた時から負け犬なんだ」と叫び続けたと言います。そのせいか、それ以降、マックレイはジャンプショットが打てない選手になってしまったそうです。また、ある時は敵チームの選手に試合中、突然耳元で囁きました。「ボールがきたら、2回レッグスルーをする。その次にポンプフェイクを1回してからジャンプシュートを決める。そして、最後にお前の方を向いてやる」と。そして、ジョーダンは予告通りに完璧にプレイしてみせたそうです。
勤勉で保守的な側面と、まるで神のように試合を俯瞰して見ているような行動。そこに負けん気の強いポジティブ思考が加わって、可能性の扉が大きく開かれて行く。マイケル・ジョーダンは、神様と呼ばれるべく生まれた来た男なのかもしれませんね。