#65 「地動説を唱えた天文学の父」ガリレオ・ガリレイ

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝 第65話

ガリレオ・ガリレイ(1564年〜1642年)
イタリアの物理学者であり天文学者

ガリレオの功績は日を追うごとに高く評価されています。あらゆる物理の運動に関する基礎的研究を果たしたガリレオは科学の世界の礎を築きました。その根本にあったのは、自分自身の眼で確かめるということ。だからこそ、現代でもガリレオの研究は支持され、アインシュタインを始め、後の研究者からも多くのリスペクトを集めているのです。

ピサの斜塔から大小2種類の玉を同時に落とし、落下する時間は物質の質量に依存しないという法則を確かめるなど様々な有名な実験を行うことで、科学革命の中心人物とみなされていました。そのために、敵も多く、研究は反論を呼び、特に地球は回っているのだと主張する地動説は、当時のカトリック教会から有罪判決を受けました。

この時、「それでも地球は回っている」と言ったという逸話は有名ですが、その後の研究からは、おそらく実際には言ってはいないだろうという説が有力だそうです。裁判では言わずに後に弟子に語って聞かせたとか、いやいや実はギリシャ語でみんなにわからないように言ったのだとか、様々な説があるようですが、真実はわかりません。

どちらにしても、ガリレオは目の前の様々な運動を理論で考え、実験で裏付けしていくという骨太な研究を行いました。そのため周囲の人々もなかなか論破出来ず、それ故に敵も多くなってしまったのかもしれません。

晩年のガリレオは権力者たちの権力争いに巻き込まれるようになり、そのために地動説を口実に裁判にかけられたとも言われています。裁判後は軟禁状態になり職を失い、病気がちになり、経済的にも苦境に立たされました。しかし、それでもガリレオは口述筆記で成果を残そうとしたそうです。そして、1642年に77歳で亡くなりました。

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