#76「ストイックにロックを追求する男」ミック・ジャガー

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝 第76話

ミック・ジャガー(1943年〜)
ローリングストーンズのボーカリスト

ローリングストーンズはビートルズと並び称されるイギリスのロックバンド。そのメインボーカリストがミック・ジャガーです。ミックはイギリスの保守的な中流家庭で育った、いわゆる品のいい少年だったという証言があります。経済学で有名なロンドンの学校に通っていたミックは、ロックに出会い、ストーンズとしてデビューした後も、プロのミュージシャンになるか、国税局に就職するか悩んでいたそうです。

『サティスファクション』『一人ぼっちの世界』『黒くぬれ!』『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』『ホンキー・トンク・ウィメン』『ブラウンシュガー』などヒット曲を次々と連発したローリングストーンズ。当時、ライバルと目されていたビートルズと比べると、そのファッションや演奏スタイルなどから、ワイルドなイメージが先行していました。

しかし、実際のミック・ジャガーは、前述の通り育ちが良く、とてもきれいな英語を話すことでも知られており、70年代入ってからは健康オタクとして知られるようになりました。煙草やドラッグを断ち、ランニングを行い、自宅には数多くの健康器具を導入しているようです。ミックが健康にこだわるのは、それが音楽のパフォーマンスに大きく影響すると気付いたから。つまり、一生涯の間、ロックを追求し、ロックスターであり続けようと彼は決意したのでしょう。その決意を現実のものにするために、ミックはストイックなまでに健康管理を行っているのです。

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