#162「ジューンブライドの思い出は真空で保存」

真空にヒントあり

6月といえばジューンブライド。『6月の花嫁』は若い女性にとって憧れの言葉です。6月に結婚すれば生涯にわたって幸せに過ごせる、と言われたら誰だって憧れてしまいますよね。でも、なぜそう言われているのか由来をご存じですか。ジューンブライドの起源はヨーロッパ。ローマ神話のなかで、家庭の守護神と言われるユノが守っている月が6月なのです。その他の由来としては農作業の閑散期が6月だったので村を挙げての祝い事を行う時期として6月が最適だったという説もあります。

どちらにしても、日本では6月は梅雨時。結婚式に最適な時期とは言い難いですね。でも、だからこそジューンブライドという魅惑の言葉で『6月の花嫁』を結婚式場に集めようという思惑があったのかもしれません。

さて、どんな時期に結婚しても、花嫁にとってウエディングドレスは思い出がいっぱいに詰まった宝物です。最近ではレンタルで済ます方も多いようですが、せっかくの思い出だからと購入される方もまだまだいらっしゃいます。では、せっかく手に入れた思い出いっぱいのウエディングドレス、みなさんはどのように保管しているのでしょうか。

実は真空技術を使ったいい方法があるんです。それは真空パックによる保管。一般の真空パックの袋ではなく、酸素の透過を抑えるハイクオリティな強化ガラス繊維素材の包装材にドレスを入れます。そして、まず真空にしてから窒素ガスを入れて内部の酸素濃度を下げ、さらに真空排気した上で窒素ガスを入れる。これを繰り返すことで酸素を99%排出してしまいます。最後に脱酸素剤をいれることで10年間、きれいな状態でドレスを保管することができるようになったのです。

162「ジューンブライドの思い出は真空で保存」
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