#163「頭脳明晰な戦国武将」明智光秀

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝 第163話

明智光秀(1516年〜1582年)
戦国時代の武将・大名

明智光秀は美濃国に生まれました。現在の岐阜県ですね。最初は戦国大名・斎藤道三に仕え、その後、浪人として各地を転々としながら様々な教養を身につけたと言われています。鉄砲や戦術だけではなく和歌などにも通じていたというから驚きです。

そんな光秀が織田信長に出会ったのは1969年と言われています。信長は光秀の頭の良さ、教養の豊かさに惹かれたそうです。信長の人を見る目も確かでした。その後、光秀はトントン拍子に出世。信長の家臣の中でももっとも寵愛を受けるポジションに登りつめました。

しかし、本能寺の変が起こります。時は1582年。光秀が信長を裏切ったとされる事件です。この本能寺の変で、織田信長は襲われ自害してしまうのですが、なぜ、光秀が信長を裏切ったのか、ということについては未だに明確な答えがありません。日ごろから信長に恨みを抱いていたという説や、天下人になりたかったのだという説。さらには秀吉と手を組んでいたという説もあります。

歴史愛好家にとって、本能寺の変は永遠の謎であり、光秀の気持ちを推察することは楽しみの一つであるようです。しかし、そんな推理が楽しめるのも明智光秀という人が頭のいい切れ者だったから。もしかすると、早くに斎藤道三という主君を亡くし、新参者として信長に仕えたという経歴や、各地を転々としながら教養を深めたという生き方が、機を見るに敏な気性を生み出し、結果、本能寺の変という事件を生み出したのかもしれませんね。

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