真空にヒントあり#18 「真空で素早くモノを運ぶのだ!」

真空にヒントあり
第18話「真空で素早くモノを運ぶのだ!」

真空をつくることで、吸引してモノを運ぶ、という技術は以前から使われています。病院では、カルテや薬や検体などを素早くやり取りするために、飲料水のペットボトルくらいの大きさのカプセル容器に入れて、管の中を搬送させていました。

この仕組みをエアシューターと言います。昔のハリウッド映画を見ていると新聞社の社屋の中でスクープ記事をやり取りをするのに使われていたようですし、現在でも工場などで伝票や部品をやり取りするのに使用されています。

仕組みは簡単です。配管の中を真空の吸引(引く)と空気の送風(押す)をするだけ。そこにカプセルを放り込むと、ビューン!と離れた場所に到着します。

病院のカルテは、そのほとんどが電子化されて、エアシューターの出番はなくなってきましたが、現物をやり取りしなければいけない場面ではなかなか威力を発揮できる仕組みだとは思いませんか?

もし、「エアシューターを使えば、こんなことが出来るんじゃない?」というアイデアがあればぜひお知らせください。あなたのアイデアが新たな真空の使い道を切り拓いていくかもしれません!

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