真空にヒントあり#24 「真空で、あなたのメガネも視界も良好!」

真空にヒントあり
第24話「真空で、あなたのメガネも視界も良好!」

メガネをかけている方も多いと思いますが、今日も視界は良好ですか?

メガネはフレームとレンズで構成されているシンプルなもの。でも、このシンプルなメガネを作り出すのにも、真空技術が活かされています。

では、メガネのどこを作り出すのに真空技術が活かされているのでしょうか。実はレンズなのです。『見る』という行為に最も直結しているレンズには、薄い膜がコーティングされています。この膜の厚さは100ナノメートル程度。つまり、家庭用のラップよりも格段に薄い膜をレンズに付着させることで、光の反射を防止しています。そして、光の反射を防止することで、光を通しやすくして、明るい視界を実現しているのです。

いったい、どうやって反射防止膜を貼り付けるのか? ここに真空蒸着の技術が活きています。まず、真空にした容器の中にレンズを入れておきます。その中で、コーティング用の素材を加熱して蒸発させる。すると、蒸発した素材がレンズに蒸着(付着)していくのです。

この技術は、以前にもご紹介したポテトチップスの銀色の袋を作るのにも利用されています。他にも、自動車のヘッドライトの反射鏡などを作り出す際にも応用されています。

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