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「真空の宇宙だからこそ解ること」

地球はいくつもの大気の層に覆われています。そのうち地上から8~16km位までの大気が循環している層を対流圏と呼んでいます。そして、その上空に成層圏、中間圏、熱圏、外気圏が続いていて、空気は限りなく薄くなっていきます。この希薄な領域は大気圧より低い圧力であるためかなり高い真空状態にあります。

このように私たちの住む地球は、真空の宇宙のなかに、大気に包まれて存在しているのです。そして、宇宙には宇宙船や宇宙ステーションがあり、様々なデータ収集や実験が行われています。

『重力がない宇宙だからこそ出来る実験』『大気に包まれた地球を俯瞰して行う観察』『宇宙で生活するための様々な研究』などなど、宇宙だからこそできる観察や実験がたくさんあります。もちろん、宇宙が真空だからこそできる取り組みもあるのです。

例えば、真空の宇宙では、X線や紫外線が大気の邪魔をされずに天体を観測することができます。このため、打ち上げられたX線観測衛星や、光学望遠鏡である「ハッブル宇宙望遠鏡」がこれまで知られていなかった宇宙空間を私たちに伝えてくれるようになりました。

また、高真空の宇宙空間では空気抵抗がありません。つまり、惑星探査機などに小さな力を一度加えるといつまでも推進させることができます。そう、あの「はやぶさ」が「イオンエンジン」で成果をあげたのも、宇宙が真空だからなのです。

第30話「真空の宇宙だからこそ解ること」