#50 「真空フライヤーが野菜をおいしくします。」

真空にヒントあり

真空フライという技術を知っていますか? 野菜を手頃なサイズにカット。これを真空状態にした製造機械のなかでカゴに入れ、油にくぐらせてフライ、つまり揚げていきます。この機械を真空フライヤーと言うのですが、減圧してフライするため通常のフライヤーに比べると90℃〜130℃という低温で、原料の色や味、風味を保つことができます。

また、真空フライしたあと、装備された遠心脱油器で油を飛ばすため、残留油の少ない乾燥食品が出来上がります。この真空フライはポテトチップスなどのスナック菓子や野菜チップス、その他のスナック食品やインスタント食品、健康食品、さらに災害時の保存食品への利用にまで広がっています。

真空フライ技術には様々なメリットがあります。まず、規格外の農作物を商品化することにより農作物の破棄を減らし、自然環境保護に役立ちます。さらに、真空フライの食品はそのままでも食べられますし、フリーズドライ商品と同じく湯戻しして食べることもできるのです。

食品の見た目もきれいで栄養価も高いまま。この真空フライ技術が幅広く普及することが期待されています。


第50話「真空フライヤーが野菜をおいしくします。」
タイトルとURLをコピーしました