#61 「太陽と真空で環境に優しい世の中を作りましょう。」

真空にヒントあり

地球温暖化を防ぐことは、私たちにとって最優先課題です。そこで注目されているのが太陽電池。太陽の光を受ける黒いパネルが設置された家屋を見ることも多くなりました。太陽電池の生産にも、実は真空技術が使われています。

実は太陽電池にはいくつかの種類があるのですが、ここではみなさんのご家庭でも使用される結晶型太陽電池をご紹介します。ご存じの通り太陽光や風雨にさらされてしまいます。そのため、防水や自然腐蝕に耐えうる処理が必要になるのです。ここで真空の出番!太陽電池は真空パックされているのです。

少し詳しく説明すると、一番下にガラス板、その上に接着を担う樹脂材料を置き、またその上に上下配線した太陽電池を置き、さらにその上にもう一度先ほどの樹脂材料と保護フィルムを載せて、ラミネーターという真空パック装置に入れるのです。その後、中を真空に排気すると組み立てられた太陽電池内部から空気が排除されます。そして、これを加熱することで樹脂材料がガラスと保護フィルムの間に溶けて太陽電池を真空パックにできるのです。

自然の恩恵である太陽光発電をより効率よく使用するために、真空技術は活かされています。もしかしたら、こうすればもっと自然の恩恵を活かせるかもしれない、というアイデアをお持ちの方がいるかもしれません。いいアイデアがあれば、ぜひ私たちまでお寄せください。一緒に地球に優しい環境をつくっていきましょう。

#61 「太陽と真空で環境に優しい世の中を作りましょう。」
タイトルとURLをコピーしました