#66 「真空で数えると、お札を正確に数えられるのです。」

真空にヒントあり

みなさんはお札をうまく数えられますか? キャッシュレス決算が普及し始めた世の中、もしかしたらこれからはたくさんの枚数のお札を触る機会はどんどん減っていくのかもしれません。それでも、ビジネスをしているとどうしても現金が必要になる場面があります。そんなとき、数十万円、数百万円というお金を数え間違えると大変。時間はかかるし、しかも1枚間違えるといっぺんで信用をなくしてしまいます。

そこで登場するのが自動的にお札を数えてくれるマシン。いろんなタイプがありますが、ここではもちろん真空が活躍するドラム吸着式分離機構という仕組みを用いたマシンをご紹介します。これは回転するドラムに吸引口を設けておいて、回転と共にドラム内を真空にして、お札が吸引口に1枚ずつ貼り付いてカウントされていくというもの。これなら確実にお札がドラムによって運ばれていきますね。

しかし、ここで心配なのは勢いよく2枚同時に運ばれてしまわないかということ。でも、安心してください。ちゃんと逆回転するゴムベルトが2枚目をはぎ取ることで解決しています。お札を数えるのは他にもいろんな方法があり、また同じ方法でも日々改良が加えられています。もしかしたら、このコラムを読んだ方の中には、「吸引して数えるという方法を応用すると、うちの生産ラインでも使えるかもしれないぞ」なんて発想があるかもしれませんね。そんな時には、ぜひご連絡ください。なにか、新しいことを一緒に始められるかもしれませんよ。

66 「真空で数えると、お札を正確に数えられるのです。」

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