#76「繊細な目の手術に、繊細な真空技術は欠かせません。」

真空にヒントあり

このコラムを読んでいるみなさん。目は疲れていませんか? スマホの普及などによって、ここ数年、人は目を酷使するようになったと言われています。特にスマホやパソコンからは目に有害なブルーライトが発せられ、しかも移動中にも小さな文字を読むため、目の疲れが深刻化しているそうです。

さらに加齢によって人の目は衰えます。例えば、白内障という病気。これは目の中のレンズの役割をする水晶体が白く濁ってしまう病気です。視界がかすむ。視力が低下する。光を眩しく感じる。昼夜で見え方が変わる。多くの人がそんな症状に悩まされるようです。その治療に、真空技術が欠かせないのです。

特に最新の手術は時間にして10分から20分というもので、入院なしの日帰り手術が一般的です。簡単に説明すると、水晶体の濁った部分を吸引し、そこに眼内レンズを入れる、という内容。この濁った部分を吸引するために、超小型の真空ポンプで吸引するという方法が採られています。目は、人間の器官の中でもとびきり繊細な部分。とてもデリケートに出来ている器官だからこそ、繊細な調整ができる真空ポンプが採用されているのです。

76「繊細な目の手術に、繊細な真空技術は欠かせません。」
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