洋服などの衣料産業は目まぐるしい発展を遂げています。環境保全が企業活動の大前提となる時代。どんなメーカーも素材を無駄にしない経済活動が大切です。例えば、裁断ひとつにしても、ひとつの生地からより多くの布地を無駄なく裁断する必要があります。CADを駆使して、布地からすき間なく型を裁断するわけです。
この時、真空技術が必要不可。あなたが布地を切るところを想像してください。効率を考えて何枚かの布を重ねて裁断するのですが、これを真っ直ぐに切ることができるでしょうか。おそらく、布地がよれたり、重ねてあった布がずれたりして、なかなか上手くは切れません。そんな時に真空技術が役に立つのです。
テーブルに十数枚の布地を重ねたら、その上面をビニールシートで被います。次に布の下から吸引ブロワーで吸引固定して、これをレーザーや超音波やナイフで一気に裁断するのです。脇役ではありますが、なくてはならない存在ですよね。
