#83「寒冷地用の自動車エンジンは真空タンクが進化させます。」

真空にヒントあり

大手自動車メーカーが開発した自動車用エンジンの冷却水の蓄熱システム。この世界初となるシステムが北米の寒冷地向けのハイブリッドカーに採用されました。簡単に説明すると、エンジンに真空タンクを取り付けて、冷却水の温度が必要以上に低下することを防げるように対応したのです。

真空の力で水温が下がらないように保持する。この考え方は、みなさんの身近にある魔法瓶と同じ原理ですね。実際、このシステムを開発したのは、魔法瓶の老舗メーカーと自動車部品の大手メーカー。魔法瓶と同じように、昔から使われてきた真空によって温度が保たれるという技術が、ハイブリッドカー特有の冷却水の温度低下の防止に役立ったというわけです。

ハイブリッドカーの他、これからの技術開発は地球温暖化などへの配慮もあり、常にマシンや機構を温め続けるということが難しくなるかもしれません。そんな時に、魔法瓶の保温技術、つまり真空技術を応用した技術開発はますます増えていくかもしれませんね。

83「寒冷地用の自動車エンジンは真空タンクが進化させます。」
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