#89「キラリと光る自動車の安全性能は、真空技術があればこそ」

真空にヒントあり

自動車の進化は留まるところを知りません。ハイブリッド自動車から電気自動車へ。自動停止機能から運転全部をAIに任せる全自動運転へ。様々な技術を駆使して、より安全に、より快適に進化を続けています。

移動に、輸送にと私たちの暮らしに欠かすことのできない自動車ですが、その安全走行に欠かせないものの中でも真っ先に思い浮かぶのがヘッドライト。夜道で自動車とすれ違う時、まばゆいばかりの明るいライトに出くわすことがありますが、実はあの明るさに一役買っているのが真空技術なのです。

原理としてはLEDなどの光源で周囲を明るくするわけですが、自動車の場合はバッテリーを使用するので省エネを優先しなければなりません。できる限り電気エネルギーを小さくして、効率的に照らす。そのためには、光源を囲むようにアルミを蒸着したプラスチック製の反射板を装備して光を集めるのです。この反射板にアルミを蒸着しているのが真空技術。反射板の素材を真空状態に置き、装置の中でアルミを加熱し気化して、プラスチックなどの素材に蒸着させていきます。そうすることで、光源を反射し、光を効率よく集めることができるヘッドライトが生産できるのです。

89「キラリと光る自動車の安全性能は、真空技術があればこそ」
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