学校での講義や、ビジネスでのプレゼンテーションなどで使われているレーザーポインター。とても便利なアイテムですね。レーザーポインターはレーザーダイオードという技術を使っています。レーザーダイオードは大変強い光のエネルギーを持っているのですが、実はこれを通信技術として応用しているのが光通信です。
通信技術は昔は電線に電気信号を流すという方法が主流でした。しかし、現在は光通信が主流。レーザーダイオードの光を細かな点滅信号にして、グラスファイバーの中に通すことで遠距まで通信できるからです。レーザーポインターとは縁がなくても、光通信でレーザーダイオードには日常的にお世話になっている技術かもしれませんね。
もちろん、このレーザーダイオードを作る過程で真空技術は欠かせません。レーザーダイオードは金属化合物の膜を多数の膜に重ねて形成し、最後に電極を形成して仕上げるのですが、そのすべては真空装置の中で行ななわれます。
今度どこかの教室やビジネスカンファレンスでレーザーポインターを見かけたら、「あ！あの先生のレーザーポインターは真空技術でできてるんだぞ」と思い出してください。レーザーポインターって、真空のありがたみを指し示してくれるポインターかもしれませんね。
