#98「液晶テレビの液晶は2枚のガラスに挟まれている!」

真空にヒントあり

液晶テレビの普及は急速に進み、現在ではブラウン管のテレビを見ることがほとんどなくなりました。また、液晶テレビの大型化も進んでいます。

液晶の画面は2枚のガラス板の間に液晶が挟み込まれています。発売当初はガラスとガラスの間に液晶を注入するという方法で小さな液晶画面を作っていました。しかし、現在では画面サイズが大きくなり、巨大なガラスの間のたった0.003ミリというすき間に液晶を均等に流し込むのは不可能になったのです。

そこで2000年初め頃から登場したのが液晶真空充填組み立て装置。真空中で上側のカラーフィルター付きのガラスと下側の液晶が塗布されたガラスを合わせます。ガラス外周部のシール材で上下のガラスが接合されると共に、内部の真空も保持されるのです。

この方式によって液晶画面の液晶を均一にすることができ、同時に20時間もかかった液晶組立て工程がたった4分にでき大幅に製造時間を短縮することができました。

98「液晶テレビの液晶は2枚のガラスに挟まれている!」
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