#105「みんなが大好きな麺類は真空でもっとおいしくなる!」

真空にヒントあり

一日一食は必ず麺類を食べないと落ち着かない、という人もたくさんいると思います。ラーメン、うどん、そばにパスタ。他にもきしめんにほうとうなどなど、日本だけでもたくさんの種類の麺類があり、世界中にはまだまだ知られていない麺類もあるはず。ということは、もう世界中が麺類好きなんだといっても過言ではないのかもしれません。

さて、そんな麺類ですが、どのようにして作られているかご存じですか? みなさんも一度は見たことがあると思うのですが、麺類を作るときに大切なのはこねる作業です。小麦粉などの素材をねりあわせたあと、これを叩きつけたり、踏みつけたり、機械にかけたりしながらどんどんこねていく。こねればこねるほど弾力が出て、食べた時にコシが生まれるのだそうです。

さて、そこで登場するのが真空麺製造機。これは粉を混ぜ合わせる時にミキサーの中を真空にして麺を作る機械です。通常、ラーメンなどの麺は小麦粉100に対する水の比率、つまり加水率が30〜35%にするのが一般的です。これよりも水分が多いと多加水麺、少ないと低加水麺になります。どちらが良いのかというと一長一短。加水率が低いとスープを吸いやすくなりのびやすくなります。逆に加水率が高いと締まりがなくなってしまう。

ところが真空麺製造機を使えば、粉の中心にまで水分が入り込むので多加水麺でもコシが出て、のびにくい麺が出来上がるのです。手打ちの麺にはお店それぞれの味があり、とても美味しいのですが、大変な労力がかかります。でも真空麺製造機があれば大丈夫。年齢を重ねて「もう重労働は無理だから閉店しよう」というお店の味を真空の力で継続することだって可能になるかもしれませんね。

105「みんなが大好きな麺類は真空でもっとおいしくなる!」

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