アメリカの大手通販会社の創業者が民間の宇宙船に乗って宇宙旅行をした、というニュースが話題です。しかし、いくら民間の宇宙船だといっても宇宙旅行自体は、これまでに何度も成功事例があります。なのに、ここまで話題になるのはなぜでしょう。
それは、特殊な訓練を何年も受け続けたプロフェッショナルな宇宙飛行士ではなく、通販会社の創業者と一緒に、宇宙飛行士に憧れ続けた82歳の女性、さらに18歳という最年少の旅客も搭乗しての成功だったからです。つまり、お金さえあれば、私たち一般人も宇宙に行ける時代がついにやってきたのです。そう考えるとワクワクしてきますよね。すでに、1席あたり25万ドルもするチケットが6000人分ほど売れているそうです。
でも、今回の宇宙旅行は高度100キロメートル程度ということで、厳密に言えば宇宙の入口に立ったという感じです。しかも、外に出ることもなかったので、宇宙船の中で無重力を体験する、いわば宇宙旅行というよりも真空旅行に近かったのかもしれません。
ただ、民間の宇宙開発競争は日に日に激しくなっています。もっと遠くまで、もっと安く、もっとたくさんの人たちが宇宙旅行を楽しめる日はそう遠くないはず。そんな日を夢見ながら夜空の星でも眺めてみませんか？
