お正月を迎えるにあたって、いろいろと用意しなければいけないものがありますね。お正月の飾り付けやお節料理、そして、忘れてはいけないのが鏡餅です。鏡餅は12月28日に飾るのがいいと言われています。八の字が末広がりということで縁起がいいですね。
昔はお正月は家にいて家族で過ごすものでしたが、最近は「お正月くらいはゆっくりしたい」ということで、旅行に行く人も増えてきました。また、核家族化が進み、お正月の準備をする時間も人手も限られています。そこで登場したのが真空パックの鏡餅。みなさんのお宅でも、「もう、何年も前からこれだよ」という方も多いかもしれませんね。
真空パックの鏡餅を製造している大手メーカーでは、コンピュータ制御でもち米の選別から精製、炊いてお餅にするまでをすべて自動化しています。そして、出来上がったお餅はまず急速冷却するそうです。こうすることでお餅のコシと味が長期間保てるようになります。さらに、このお餅を数日間冷蔵庫で寝かしたら真空パックにします。真空パックにすることで、お餅の酸化やカビを防ぎます。パックするフィルムも酸素を吸収する特殊なものを使用しています。
もともと鏡餅は、神殿に備える鏡をかたどったもの。だから、丸いカタチをしているんですね。そして、そのおめでたい鏡餅を飾るのは鏡開きまで。鏡開きは地域によって多少ずれますが、1月11日が多いそうです。長期間、飾られた鏡餅を食べるときにはカビがないか少し心配ですね。でも、真空パックの鏡餅なら安心して食べられます。
さて、実際に食べるときには縁起の悪い「切る」という言葉ではなく、「開く」という言葉を使います。でも、最近の真空パックの鏡餅はもっと楽ちんです。ほとんどの真空パックの鏡餅は、鏡餅の形をしたプラスチックのケースに個包装のお餅がたくさん入っている、というスタイル。これなら、飾るのも食べるのも手間いらずですね。