#166「七夕の夜、二人を引き寄せるのは愛か真空か?」

真空にヒントあり

7月7日の七夕。子どもの頃、笹を飾って願い事を書いた短冊をつるしましたよね。そして、夜空を眺めながら「ああ、月が出ている。これなら織姫と彦星はちゃんと会えたかな」なんて考えて、ちょっとロマンチックになったことも。

七夕の伝説は、もともと神様が機織りが上手な織姫と牛飼いの彦星を引き合わせたところから始まります。でも、織姫と彦星は相性が良すぎたのか、結婚してからは遊んでばかりで仕事をしなくなってしまったのです。怒ったの神様は二人を天ノ川の両端へと引き離してしまいました。しかし、すっかり元気をなくした二人を見た神様はかわいそうに思い、「年に一度、7月7日の夜だけ会わせてやる」と許しを出したのだそうです。

ただ、ちょっと想像するとおわかりだと思うのですが、天ノ川の端と端って「今日は晴れているから会いに行こう」というほど近くはありませんよね。専門家によると光の速さで15年ほどかかるそうです。だとすると、年に1度二人が会うためにはパラレルワールドが幾重にもないと実現できません。でも、もしかすると愛の奇跡が二人の間に真空状態を生み出して、あっと言う間に二人を引き合わせるのかも。まるで愛の真空吸着ですね。

そういえば、私たちだって愛の力で不思議な経験をすることってありますよね。例えば、恋愛の最初のラブラブ期。駅前で待ち合わせをしていると、あんなにたくさんの人でごった返しているのに、恋人だけが目に飛び込んできたり、たがいの思っていることが何も聞いていないのに自然にわかってしまったり…。二人の間に空気さえない真空状態になったような気分になることがあります。まあ、七夕の伝説とは違って、私たち人間の愛の真空状態は、あんまり長く続かないのが玉に瑕。え?うちはずっとラブラブですって?それは良かった!末永くお幸せに!

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