夏場、知らず知らず疲れが溜まってしまった経験はありませんか。そう、夏バテというやつです。ただ水分補給するだけではなく、ビタミン剤や漢方薬などを適度にとることで快復が早くなると言われています。みなさんもこれからの季節、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
さて、そんなビタミン剤や漢方薬を製造するのに、真空技術が活かされていることをご存じでしょうか。薬品やサプリメントは原材料から水分を飛ばし濃縮しながら製造するのですが、そこに真空が大きな役割を果たしているのです。
原材料の濃縮には遠心式真空蒸発装置という機械が使われるのですが、このマシンには真空槽が設置されています。ものすごく簡単に言うと、真空になった水槽のようなものの中で原材料から水分を蒸発させ、成分を濃縮するという作業が行われるのです。
漢方薬や医薬品、サプリメントなどは長く熱を加えていると成分が変化してしまうことが多く、できるだけ低温で、できるだけ短時間で処理することが求められます。それを実現したのがこの遠心式真空蒸発装置なのです。
低温・短時間での濃縮を実現し、遠心力をかけることで発泡抑制効果も得られます。また、高粘度・高濃度の濃縮液を得ることも可能になります。つまり、コストを抑えながらより効率的に、より簡単にみなさんの健康に貢献できる製品を提供できるようになったのです。夏バテ克服にも真空の恩恵が活かされていたのですね。
