#176「パチンコは真空技術の粋を集めて作られている」

真空にヒントあり

読者のなかにパチンコファンはいらっしゃいますか? 「以前はよくやったんだけどなあ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方はぜひ一度最新のパチンコ台をご覧になってください。

以前のパチンコ台は木製の素材やプラスチックを組み合わせて作られていました。そこに、回転するドラムやピカピカ光るランプが取り付けられていたのです。ところが最近のパチンコ台は驚くほどの進化を遂げています。高精度な液晶パネルが埋め込まれ、客を飽きさせないように絵柄が次々と変化し、出玉の管理なども半導体ボードなどによってしっかりと管理されています。まさに、パチンコ台は遊具というよりも最新エレクトロニクス機器へと変貌していたのです。

液晶パネルを作るにも、半導体を作るのにも、真空技術は欠かせません。もちろん、プラスチック部分に塗料などの被膜を作るときにも真空蒸着が不可欠です。つまり、パチンコ台は真空技術の粋を集めて作られていると言っても過言ではないのです。

コロナ禍の初期にはパチンコ店での感染が取り沙汰され、実際に最初のうちは大きく集客が減ったそうです。しかし、店側が換気をしっかり行うこと、パチンコそのものが一人で楽しむものだということもあり、再びパチンコを楽しむ若い人が増えているようです。そういえば、完全禁煙のお店や、以前のように音楽を大音量でかけないお店も増えてきて、若い女性客の集客に成功しているところもあります。パチンコのイメージもどんどん変化していくのかもしれませんね。

176「パチンコは真空技術の粋を集めて作られている」

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