#187「おめでたい七五三の千歳飴」

真空にヒントあり

11月になると神社などで着飾った子どもたちを見かけることが多くなります。そう、七五三のお祝いですね。七五三の起源には諸説ありますが、昔は今ほど衛生状態もよくなく医療も整っていなかったので子どもの死亡率が高かったのです。そこで、子どもが7歳になるころまでは神の子として大切に育てようということで、七五三の行事が全国で普及したという説があります。また、3歳で言葉を理解し、5歳で知恵が付き、7歳で乳歯が生え替わる、という成長の節目をお祝いするのだとも言われています。

さて七五三と言えば千歳飴ですね。あの長い袋に入った長い飴。以前は紅白の長い飴と決まっていたのですが、最近は飴の製造技術が発達したためか、カラフルな色合いの飴も増えているそうです。こちらの由来は紅白の縁起物であることと、長い飴を食べることで、細く長く粘り強くという意味が込められているそうです。いつまでも元気で健やかに長生きできますように、というところでしょうか。

この千歳飴の製造には、真空釜を使っているところが多いそうです。水飴を溶かして真空釜にいれて、熱を加えつつ減圧していき、水分を蒸発させながら香料や色素を混ぜていきます。そうやって最終的にちょうどいい粘りになるまで脱水していくのです。

こうして出来上がったおいしい千歳飴を食べて子どもたちが笑顔になる。つまり、真空技術が子どもたちの笑顔も支えているということですよね。全国の七五三を迎えた子どもたち、おめでとうございます!

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