#202「干物の魚は真空でもっとおいしくなる?」

真空にヒントあり

みなさん、お魚は好きですか? 魚と言えばお刺身!という人も多いと思いますが、干物もなかなか深みのある味でおいしいですよ。干物だと長期間保存することができるので、みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

と言っても、自分で干物だなんて、とても難しそうですが実は意外に簡単にできるんです。新鮮な魚を3枚におろして、内臓をとり、きれいに洗ったら塩水に付けます。これを軽く水洗いして風通しのいい日の当たる場所に干すだけ。ザルなどに並べて軒先にぶら下げておくといいですね。ぶらさげていく時間はだいたい6時間から12時間くらい。時間をかけると、味が凝縮され干物のおいしさが引き立ちます。

さて、そんな干物を作るときに、真空を利用するともっと効率よく衛生的にできます。容器の中に干物にする魚などを並べて、赤外線ヒーターで水分を蒸発させていきます。この時、容器の中身を減圧し、真空状態にするわけです。そうすると、魚の水分がさらに早く抜けて、なんと30分程度で干物が出来上がるのです。

味に関しては、じっくりと天日干ししたほうがうま味成分が表面に集まりやすく、おいしいという評価もあるようです。しかし、真空技術を利用した干物は空気に触れることが少ないので、長期保存に向きます。どちらを優先させるかで、商品を選ぶといいですね。

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