#207「ピザに入っているサラミをおいしくしているのは真空です!」

真空にヒントあり

焼きたてのピザって、どうしてあんなにおいしいんでしょう!チーズがとろりと溶けていて、生地が香ばしくて、思い出すだけでお腹がなりそうです。さて、そんなピザの隠し味として欠かせないのがサラミ。あ、ここで一つ説明しておきますが、日本ではよくピザにサラミを使いますが、本場のアメリカやイタリアではあまり使われません。実は、サラミとよく似たペパロニが使われています。サラミとペパロニの違いは、使用されている香辛料の違い。ペパロニには唐辛子やパプリカなどが使われていてピリッと辛いのです。

そんなサラミやペパロニの製造工程はほぼ同じです。そして、その製造工程でも真空が力を発揮しています。まず、サラミやペパロニはもともとソーセージの一種ですから棒状です。これをフィルムなどで包装する場合、空気が入らないように真空包装マシンが使用されています。空気が入らないから雑菌などが入らず、長く保存することができるわけです。

冷凍ピザの場合はさらに真空が力を発揮しています。なにしろ、冷凍ピザの場合は、出来上がったサラミやペパロニを使用するサイズにカットして、さらにその鮮度を長く保持しなければいけません。薄くカットされるとすぐにパサパサになってしまいます。ということで、使用するサイズ、つまりピザの上にのっているあの形にカットされたサラミやペパロニをフィルムの上に並べ、もう一枚のフィルムで挟みます。この時、間の空気を抜いて真空状態にするのです。こうして、サラミやペパロニが膜で覆われたような状態にして出荷しています。

お店で食べるにしても、冷凍ピザをお家で食べるにしても、ピザにのっているサラミやペパロニは真空でおいしさが保たれているんだなあ、なんて思い出してください。そして、目の前のピザにのっているのがサラミかペパロニかわからなくなったら、ピリッと辛いのがペパロニと覚えていてくださいね。

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