地下鉄を利用して、やっと目的地に到着します。エスカレーターや階段を使って地上に出ようとしたときに、吹き込む風に思わず立ち止まったことはありませんか。また逆に後ろから強い風が吹いてきて押されるように地上に出たりしたことはありませんか。きちんとセットした髪が乱れてしまったり、スカートがヒラヒラと膨らんでしまったりしますよね。実はこれらも真空のせいなんです。地下鉄の構造を思い浮かべてください。1本の管の中を列車が走ってきて、去って行く。地上から風が吹き込むのは、駅から列車が走り去る時です。列車が駅から走り去る時は列車の後ろ側の容積が広がるために、一時的に真空状態になり、地上につながる階段から大量の空気を吸い込むのです。
また列車が駅に到着する時は、列車の前方の空気を駅の中に押し込むことになるため、駅の中の気圧が高くなって、地上につながる階段を吹き上げるような風が発生するのです。丁度、注射器のような仕組みなのです。
地下鉄を利用するときは、ちょっと気を付けたほうがいいかもしれませんね。特にオシャレをした日には。
