#135「ゴルフも真空でナイスショット!」

真空にヒントあり

ゴルフは一年中楽しめるスポーツとして高い人気を誇っています。しかし、それでも春と秋はゴルフシーズン。咲く花々を楽しみ、気持ちのいい風を感じながらプレーが出来る絶好の季節だと言えるでしょう。特にこの季節は慌ただしかった年度の折り返し時期を過ぎ、振り返りと新しい目標を頭に描きながらプレーするという人も多いのではないでしょうか。

さて、そんなあなたの「ナイスショット!」を実現するために、実は真空技術が頑張っています。そう、あなたが使っているゴルフクラブをつくるには、ヘッドにもシャフトにも真空技術が活かされているのです。

ゴルフクラブのヘッドは金属を溶解して型に流し込む鋳造という方法で作られますが、この時大気中ではなく真空中で鋳造を行っているのです。その理由はゴルフヘッドに用いられるチタンはとても酸化しやすいから。普通にチタンを溶かしたのではすぐに酸化してしまうので、真空溶解炉で空気に触れさせないように溶かす必要があるというわけです。つまり、真空鋳造できる装置でしか製造出来ないということになるのです。他にカーボンファイバーを使ったシャフトづくりも真空技術が必要です。カーボンファイバー繊維にエポキシ系の樹脂を含ませ固めるときに、真空にして隅々にまで樹脂を浸透させています。

会社の接待でゴルフをするという方も多いと思います。そんな時、「ナイスショット!」のかけ声だけではなく、「実はゴルフクラブって、真空技術によって…」なんていうトリビア話も会話の潤滑油になっていいかもしれませんね。

135「ゴルフも真空でナイスショット!」
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