#134「読書を楽しむためにも真空技術が必要です。」

真空にヒントあり

朝夕には冬を感じるほどの季節になりました。夜が長くなると本を手に取る人も多くなるのではないでしょうか。実は紙の本をつくり、みなさんの手元に届けるためには、真空技術が欠かせません。

例えば、印刷のためには正確に紙を1枚ずつ取り出し送り出す技術が必要ですが、1枚の紙を的確に取り出すのはなかなか困難。では、どうしているのか。実は真空によって紙を吸着し、送り出しているのです。印刷するのも製本するのも、真空技術がなくては始まりません。

実はこの技術、本だけではなく紙のお札を数えるのにも使われています。紙幣の供給機の上に、吸引ドラムを回転させて紙幣を吸い上げ、ローラーに送り出すのですが、そのローラー内部に真空ポンプが内蔵されているのです。

さあ、長い夜にゆっくりと読書を楽しむみなさん。手元にある本も真空技術があって初めて届けられているんだということをたまには思い出してくださいね。そして、「いやいや、私は最近、紙の本じゃなくて電子タブレットで読書を楽しんでいるから」と思ったみなさん。そんな、みなさんの電子タブレットに使用されている液晶画面だって、真空技術で出来ている、ということは、前にもご紹介したとおりですよ。どちらにしても、真空と読書は切っても切れない関係なのです。

134「読書を楽しむためにも真空技術が必要です。」
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