#60 「世界四大悲劇を生み出したお茶目な劇作家」ウィリアム・シェイクスピア

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝 第60話

ウィリアム・シェイクスピア(1564年〜1616年)
イギリスの劇作家、詩人

シェイクスピアはイギリスに生まれた劇作家です。『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』という四大悲劇を生み出し、他にも『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢』など、数多くの傑作を生み出しました。

シェイクスピア作品のすごさは、500年近く前の作品がいまでも頻繁に上演されたり、映画化されたりしてることです。その秘密は作品のテーマが人の本質に切り込んだ物ばかりだからなのかもしれません。だからこそ、テーマが古くならず、今でも人の心を打つのでしょう。

そんな数々の作品を生み出したシェイクスピアですが、実はなかなかお茶目な性格だったのではないかと言われています。例えば、シェイクスピアには何通りもの綴りがあるのですが、それをある研究者は「もともと学がなかったのではないか」と分析しています。しかし、あれだけの劇作品を書き表すことができる人物です。さすがに自分の名前の綴りが一定していなかったということはないはず。つまり、自ら違う綴りの名前を用いて人をびっくりさせたかったのかもしれませんね。

驚かせると言えば、彼が墓石に刻ませた文字は『わが骨を動かすものに災いあれ』でした。しかし、まるで呪文のような言葉は逆に「財宝が入れられてるのでは?」などと憶測を呼び、何度も何度も墓が暴かれるという目にあったりしました。これも、もしかしたら亡くなったあとの騒動を予想したシェイクスピアの遊び心だったのでしょう。

そんなお茶目な人だったからこそ、シェイクスピアは時代の流れ、家族との関わりのなかで、少しずつ作風を変えながら、数多くの傑作を世に放つことができたのかもしれません。

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