#217「ポップスターとして、人として、愛を貫いた人」デヴィッド・ボウイ

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝217話

デヴィッド・ボウイ(1947〜2016)
イギリス出身のロックミュージシャン

日本では大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』でも知られているデヴィッド・ボウイ。彼は英国出身のロックミュージシャンです。グラムロックの先駆者として名声を馳せ、奇抜な衣装と世界観でポップスタートして君臨しました。

デヴィッド・ボウイは2016年にこの世を去りましたが、国内外のミュージシャンだけではなく、映画関係者、デザイナー、小説家、詩人などありとあらゆるジャンルのクリエイターに影響を与えています。時代を切り拓いたイノベーターであり、ポップスターであったデヴィッド・ボウイですが、彼の本質は愛の人でした。

ロックバンド、T. Rexのマーク・ボランはボウイの無名時代からの親友です。彼が交通事故で若くして亡くなったとき、ボウイは残された妻と息子のためにその学費を払い続けました。また、イギー・ポップがドラッグに溺れた時には、イギーを助けるために共作した『チャイナ・ガール』を自身のアルバムでカバーするなどのサポートを続けたのです。

ボウイは日本が大好きでした。特に京都が好きで、時々お忍びで京都に立ち寄っていました。ある日、京都の喫茶店で出会ったデヴィッド・ボウイのことを知らない女子高生に、和気あいあいと英語を教えていたという逸話もあります。

華やかな世界で成功するだけの才能があり、同時に自分の周囲の人に対しての愛を忘れないボウイ。だからこそ、彼の作品はボウイ亡き後も、輝き続けているのです。

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