#242「謎を残したまま消えた伝説の女性飛行士」アメリア・イヤハート

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝242話

アメリア・イアハート(1897〜1937)
アメリカの女性飛行士

アメリアは1932年に女性初の大西洋単独横断飛行を成し遂げた飛行機乗りでした。1927年にリンドバーグが大西洋の単独横断飛行を初めて成功させてからわずか5年後のこと。アメリアも大きく注目されました。しかもアメリアが知的でチャーミングな女性だったので、国民の人気も高く、今で言うグッズなどもたくさん発売されていたようです。これは、出版社に勤務していた夫の功績も大きかったようですが、マスコミもうまく活用して、アメリアは絶大な人気を誇るようになりました。

アメリアはその後も様々な記録を樹立しました。しかし、現在でもアメリア・イヤハートの名前が多くの人の記憶に残っているのは、皮肉にも最後のフライトで彼女が遭難してしまったからです。

1937年5月21日。アメリアは赤道上世界一周飛行へと旅立ちました。カリフォルニア州オークランドを飛び立った後、東回りに飛行を続け、6月30日にニューギニアへ到着。しかし、7月2日に到着するはずだったハウランド島に着陸することはありませんでした。

アメリアの遭難が確実になった後、アメリカ軍と当時の日本軍が大規模な捜索をおこないましたが、アメリアの遺体どころか、機体の残骸すら見つけることができなかったのです。このため、様々な説が飛び交いました。アメリアをモチーフにしたSF小説や映画が数多く創作されたのもそのためです。実は時空を超えてタイムトラベルの旅に出たのではないか。不時着後、無人島でそのままくらしつづけたのではないか。などと数多くの説が唱えられています。

80年以上経ったいまも、アメリア・イヤハートの冒険と死は多くの人々の創造力を刺激し続けています。最近ではナショナル・ジオグラフィックなどのメジャーなメディアまでが調査に乗り出しました。こんな状況をアメリアはかつて駆け回った空から見ているのでしょうか。

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