#248「落ちるリンゴを見て万有引力を発見した男」アイザック・ニュートン

非常識人列伝

世界を動かした非常識人列伝248話

アイザック・ニュートン(1642〜1727)
イギリスの哲学者、数学者、物理学者

ニュートンは木から落ちるリンゴを見ている時に、引力についてのヒントを得たと言われています。木から落ちるリンゴが横に行ったり、上に上がったりせず、まっすぐに地面に向かって落ちるのはなぜか。何気ない日常的な風景の中にあって、ニュートンは「なぜ」という好奇心を常に持ち続けたのです。そして、その好奇心が彼の功績へとつながりました。

ニュートンの性格を一言で言えば、生真面目だったと言えるでしょう。真面目に研究に打ち込んだからこそ、さまざまな研究分野で実績を上げることができました。しかし、反面、生真面目であるがために我の強いところがあり、意見の合わない者は徹底的に叩きのめしたりもしたそうです。大学で教えているとき、あまりにも高度で難解な授業を行い、学生が一人また一人と教室で出て行ってしまい、最後は誰もない教室で講義を続けていたという逸話もあります。

生真面目で我の強いニュートンが発見したのは、前述の万有引力だけではありません。高校の数学で必ず習う、あの微分積分もニュートンがその理論を構築したと言われています。微分積分は現在でも数学・物理学の基本定理としてしっかりと評価され、自動車や飛行機、ロボットなどの運動や電気回路の分析に欠かせない定理となっています。

木から落ちるリンゴを見つめる好奇心と素直さ、周囲と議論になると論破するまでやめられない我の強さ。そして、しっかりと答えを導き出さずにはおられない探究心。ご本人としてはちょっと生きづらい性格だったかもしれませんが、そのおかげでニュートンはさまざまな理論を私たちに提示し、よりよい暮らしをもたらせてくれたのです。

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