#82「インスタントコーヒーで最初に特許をとったのはどこの人?」

真空にヒントあり

正解は日本人なのです。日本で飲まれているコーヒーは、34.7%がレギュラーコーヒーで、インスタントコーヒーが36.9%。インスタントはかなりの割合をになっています。さて、そんなインスタントコーヒーの技術を1899年に見つけたのはアメリカのイリノイ州シカゴに在住していた、カトウ・サトリ博士でした。

カトウ・サトリ博士は、緑茶を即席化する研究の途中で、揮発性オイルを使用したコーヒー抽出液を真空乾燥させる技術を発明しました。この技術は1901年に博覧会で「ソリュブル・コーヒー」と名付けられて発表され、1903年には特許も取得しましたが、商品化には成功しませんでした

その後、アメリカでは高温の乾燥させた筒の中にコーヒー液を噴霧して乾燥させるスプレードライ法が開発され、さらにコーヒー液をマイナス40℃で一気に凍結させたあと細かく砕き、真空状態で水分を蒸発乾燥させるフリーズドライ法が開発されました。

現在はフリーズドライ法が主流です。もしも、「インスタントは味が落ちるから最近は飲んでいない」という方がいらっしゃったら、ぜひ一度インスタントも試してみてください。驚くほどレギュラーコーヒーに近い味が楽しめますよ。

82「インスタントコーヒーで最初に特許をとったのはどこの人?」
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