#179「スマートウォッチがあなたの命を救うかも。」

真空にヒントあり

Apple Watchを始めとするスマートウォッチが普及しています。若い世代だけではなく、ほぼすべての世代で「新しく時計を買うならスマートウォッチが欲しい」というアンケート結果もでているほど。なにがそんなにいいのか。それは一見、ただの時計に見える小さな四角い筐体の中に様々な機能が詰め込まれているからです。

時間がわかるだけではなく、スマートホンと連動して電話がかけられたり、メールのやり取りをしたり、便利な機能が満載されています。しかし、それだけではなく、血圧や体温、脈拍や呼吸数なども検出してくれるのです。少し前のApple WatchのCMでは、転倒検知機能が働いて緊急通報が行われたことで命が救われたという例が紹介されていました。この機能はまだ日本では実用化されていないのですが、アメリカではすでに実用化され、日本でも近い将来導入されそうです。その際には、メディカル情報も同時に共有され命を救うための要となることが期待されています。

こうなると、スマートウォッチはただの時計ではなく、小さくて高機能なコンピュータ。内部に温度センサ、圧力センサ、加速度センサなどを備えた半導体の塊だということになります。つまり、その製造工程に各種真空技術が欠かせません。

他にも、車のドアの開け閉めやカーナビの操作、マイホームの玄関の操作やエアコンや住宅セキュリティのオンオフなどにもスマートウォッチはすでに使われ始めています。暮らしの便利な機能を使うためのデバイスとして、また、生命を維持するためのセンサーや連絡装置として、これからますます普及していくとみられるスマートウォッチ。その数だけ、真空技術が活かされているのです。

179「スマートウォッチがあなたの命を救うかも。」
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