#182「進化するPCと、進化する記憶装置。」

真空にヒントあり

パソコンには半導体が欠かせません。半導体によってデータを認識し、計算し、答えを導き出しているからです。大型コンピュータでは、主な記憶演算装置にCPUやGPUなど半導体が用いられています。これは皆さんが使用しているパソコンも同じです。

では、記憶装置はどうでしょう。こちらも日々進化しています。これまで多く使用されてきたのはHDDと呼ばれる装置。これはハードディスクドライブと呼ばれる磁気記億装置です。

これに対して、近年半導体記憶装置として台頭しているのが2017年に開発されたSSD(Solid State Drive=ソリッド・ステート・ドライブ)、半導体でありながらHDDと同じように外付記憶装置として使用できるのが特徴です。

まだまだHDDも数多く使われているのですが、外部の衝撃に弱く、情報アクセスの速度が遅いなどの欠点があるため、価格が下がってくればSSDが主流になると考えられています。SSDもHDDもどちらも真空技術が駆使された製品。エッチング、スパッタなどの真空技術を使用して作られています。

SSDはHDDのように実際に回転する駆動部分がないことで、故障の確立が低くなります。また、小型化が容易なので、例えばカメラの内部にセットするなど製品と一体化することも可能で、より広く普及することが期待されています。

182「進化するPCと、進化する記憶装置。」
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