#223「虫歯は真空で気持ちよく治すのです」

真空にヒントあり

夏休みと言えば、かき氷やアイスクリーム。甘い物を食べて虫歯になる子どもも多かったようです。だからでしょうか。虫歯と言えば子どもがなるもの、というイメージがありますが、近頃、子ども虫歯は30年前の5分の1に減っているそうです。代わりに増えているのが大人の虫歯。なんと大人の9割に虫歯があるという調査結果があります。

さて、歯医者さんで虫歯の治療をしてもらうのは、ちょっと怖いですね。あのドリルの音が響くだけで、冷や汗が流れます。ところで、あの歯を削る医療機器の名前を知っていますか? ハンドピースというのだそうです。ハンドピースの滅菌洗浄にも、真空技術が使われています。

その方法を簡単にご紹介しましょう。使用済みのハンドピースを真空ポンプで減圧された装置の中に入れます。そこで、ハンドピースの内部に蒸気を入れて中に入っている汚れた空気を排気。つまり、空気と蒸気を出し入れして、機器の中をきれいにするのです。真空状態で行うからこそ、中の汚れた空気がきれいに排除され、安心して治療が受けられます。

毎日、歯を磨いているから大丈夫だなんて思っていると、虫歯は知らないうちに忍び寄っています。痛みに悩まされる前に、ぜひ歯科検診をお勧めします。

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