#51 「フレッシュジャムは真空技術でつくられる!」

真空にヒントあり

みなさん、ジャムは好きですか? 好きだと答えたみなさんは、どんなジャムが好きですか? イチゴもおいしいし、マーマレードもはずせませんね。そんなおいしいジャムの数々ですが、どのように作られているかご存じですか。

昔ながらの方法だと、お鍋で果物を煮込んで水分を飛ばしていく。そこに砂糖を加え、煮詰めていくとおいしいジャムの出来上がり。映画などで、お母さんやおばあちゃんがジャムづくりをしている場面ってよく見ますよね。昔はあの方法でジャムを作っていたのです。しかし、100℃煮詰め、砂糖をたくさん入れるというこの方法は、カビや微生物の発生を抑えることはできるのですが、色や香りがどうしても悪くなってしまいます。煮詰める過程でどうしても色や香りが悪くなってしまうのです。

これを改善する方法として生まれたのが、フレッシュジャム。高熱ではなく低温で煮詰めることで色や香りを損なわずにジャムにしようという方法です。そのためには、真空技術を使用します。バキュームパンという真空濃縮釜を使用して、釜の温度を80℃程度の温度でジャムにすることに成功しました。そして、日々技術の改良を加えて、現在では60℃という低温でジャムを作れるようになったのです。真空にすることで、温度を上げなくてもジャムを煮詰め、水分を飛ばすことに成功しました。

こんなふうに朝の食卓が少しずつ、おいしくなっていたんですね。

第51話「フレッシュジャムは真空技術でつくられる!」
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