#150「焼きたてのパンを真空冷却する理由は?」

真空にヒントあり

生食パンやフルーツサンドがブームになるなど、パンは私たちの生活にすっかり溶け込んでいます。もしかしたら、ご飯よりもパンのほうがたくさん食べている、という人もいるかもしれませんね。そんな人にクイズです。

「問題!パンを焼いた後にすぐ真空冷却するという製法が普及し始めていますが、その理由は知っていますか?!」

いかがですか、答えはわかりましたか? え?真空冷却していたことも知らなかった? それは大変です。海外では真空冷却が主流になっており、日本でも真空冷却装置を導入しているパンメーカーが増えています。その理由をご説明しましょう。

実はパンが焼けた後、数分で摂氏30度くらいまで下げると、自然に冷却するよりも凹みが減り、食感が良くなるのです。さらに滅菌の作用もあると言われています。仕組みは、真空冷却装置内の圧力を真空にすることでパンから水分が蒸発し、そのときの気化熱で急速にパンを冷やすというもの。食パン、クロワッサン、デニッシュなど様々なパン作りに利用されています。また、真空冷却装置を導入することにより、オーブンで焼く時間も短縮することができ、経済的にもメリットが大きいのです。「パンの中の隙間が大きくならない。経費が削減できる。滅菌できておいしくなる」。真空冷却装置のパン作りは三拍子揃ってますね。

150「焼きたてのパンを真空冷却する理由は?」
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